はい、晒します。①
私は、車がないと生活していけないような田舎で育った。
3才の時に両親が離婚。
離婚についてはまぁ、別になにか思うことはない。
物心ついてなかったし。
ただし、今は、実父について思うところはある。
そして5才頃までは、祖父母に育てられた。
祖母のことは"かあちゃん"、祖父のことは"とうちゃん"と呼ぶようになったのは、
母のが移ったからだろう。
ちなみにこれは、今も変わらない。
仕事先の関係で、母は週に一回帰ってきた。
すごく嬉しくて、でもずっと一緒にいないことは分かっていて、車のトランクに隠れて乗って、
ついていこうとしたことが、覚えている中では2回ある。
祖母に心配をかけることが分かってはいたのか、実行に移すことはなく、呼ばれたら出てきたが。
で、去っていく母の車の後ろ姿を見てわんわん泣いていたらしい。
記憶には1つ残っている。
6才の頃、新しい父が来る。
あの頃は、かっこいいお兄ちゃんという感覚だった。
幼少期の父との思い出で一番に残っているのは、動物園だ。
父は厚い手袋をしていた。これが印象的だった。
手袋をつけていたのは、皮膚炎で治療中だったからだ。
そしてその頃、母は妹を妊娠していた。
だから私は、お姉ちゃんになることにわくわくしていた。
家族が全員揃ったのは、新しい家を建ててからだ。
小学1年生になる手前だったと思う。
妹も生まれて、新しい生活の始まりだった。